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桜の芽吹く季節(余韻) 卑屈なライオン 嘘泣き検定一級 逃避行現象 砂糖にまみれた口づけ 勇ましき道化の画策 片手挙げ 痛いんですよと、叫ばせて 人間嫌いの成分 足元を絡めとるように 碧(あお)いあなたへ愛してる 小指ぶんの慈悲すらくれない 藁をも縋る醜態 愛しい刺激 しとしとと、(雨、だ) 愛くるしい病 バッドエンド・リターン ぞくりとする口説き文句 致死量の涙 灼熱の春 夢遊さなぎの羽化 棘のようなちくりとした痛みを忘れたくないと思っていた 降りた糸はぷつりと切れるの 凍結氷結純潔の日々へ呪い歌 退廃するリゴリズム 指きりあとの蒸発者(共にいると言ったのはどの口だ!) 世界に溶ける 何かが欠落している彼 その舟は浮かばない 鱗の涙はうすっぺらくて曖昧だっただろう 暗黒な君は美しい 化粧水と溺死の人魚 傷口を舐めたい 僕の棲家はここ 窮屈な瓦礫の下で この現実はオプションです 毒の茶 赤く熟れた西瓜 地獄と仏とマリア様 アンチリアルプロジェクト(夢物語はいつまでも見ていたいものなのさ!) クリアな濁り 報われない欲張り 痛みの理解と実感不可 暴君の慈悲 ガラクタ的プロトコル 継ぎ目の無い悪循環 私の存在で事足りる 円滑な処世術講座 雫のにおい 羊水へ戻る雛鳥 |