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 悪魔がはびこる楽園
 危険地帯なサンクチュアリ
 葛の葉の夢(こんな夢を見ました)(怖くて、優しい夢でした)
 崩壊前夜
 スタンドタイプの害思想
 十字架に吊るされた慈愛(憎らしいくらい、美しい)
 情けなく、時に勇ましく
 帳の降り立った正午
 サインに印
 心の臓を巣食う。

 無償の戯れ
 ギブ&テイクな装い
 支配者の風格
 さなぎになった白昼夢
 サイケディック・オートマタ
 流れて潰れて、泣き叫んで、やがては僕に還るでしょう
 淡く切なく色づいて
 挟んだ栞に微笑む
 侵食していくかのごとく
 芽吹きの季節

 錯乱オペレッタ
 たおやかにくゆる紫煙
 白磁の器を手に
 重ねたベルベット(舞踏会はすぐそこなのだから!)
 ただ安らかでいて欲しい、それすらも罪ですか
 機械的に事務的に(感情?それってなんですか)
 紳士に靴を履かされるという幻想
 結わえた髪を振り乱す
 わたしと踊ってくれるといい
 迷宮入りのエンディング

 沈む瞳孔
 雨音に溶ける
 広く重い背中を抱きとめて
 掠れた声は美しかった
 没落のハザマで
 爆ぜて砕けて、散り散りになったのです
 樹脂で固めてしまおうと思う(ここから逃げないようにね)
 用途は様々、別途は必須
 長閑を食む
 煉獄の中で僕はそっと待つのなら、貴方も一緒に堕ちてほしい

 艶かしげに顎を背ける
 そうやって私は逃げ出した
 呪縛は首に巻いてしまえ(だからこそ美しい)
 盤上の騎士が口付けを落とす
 夕闇の映える濡れた指
 レプリカとは気付かずに
 入り組んだ連音符
 首元を穿つ
 幼い羨望に渇望した
 ぽっかり開いた穴の下