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神様に捧げるレジュメ 孤独の赤 漏れる名声との調和 箍と咎 ※箍=たが 亀裂が走っているというのに貴方は 賛美歌を歌ってほしい (不意に神に抗ってやりたくなる) (神すら羨むお前の声で歌ってほしいのだ) 楔をそこに打ち込む 柔らかな静寂が好きだ (痛くない、苦しくもない、泣きたくなるようなこの静寂が、好きだ) 切なげな、 愛しているというのに 黄昏色に似た郷愁 熱いものが込み上げてきて 優しさに侵食していく (ああそうだ。貴方が優しいから、つけ入ってやるのさ!) カラリと氷が砕けていった 寂寥でできた人形劇 嗚呼、なんてアラベスク。 脳へのリンクを施せば 押し込めていたものが濁流、そして暗流。 部屋の片隅でむせび泣いた この愛しさに比べれば! 惜しげもなく晒したココロ 零落を知らぬ音色 ロマンチズム 玉座の前に平伏せ アンニュイに揺らぐ来世(未来永劫、憂鬱だなんて) 敬意を賞して闇へ葬る 情熱的キスで窒息、口づけで蘇生 明け方のナイトメア 落花の声 常闇に誘いしは ※誘う=いざなう メトロノームが刻む刹那 3秒恋愛〜ソロモングランディー風味〜 妄想内で遭遇 ぽつり。そう呟いて泣いた君 定かに軋めくアビタシオン ※アビタシオン=中高層の集合住宅の俗称 慈悲を乞うなら死んでくれ 目を隠さないで、逃げないで 還元された涙 昏い瞳で葬送 ※昏い=くらい(ぼんやりしている意) 飛んで戦火に入る虫 剃刀のような鋭さ(人を殺めてしまうくらい、) 焔の調べ 上弦に翳る月 リトル・ナイト 被さったエースナンバー お久しぶりですと淡く笑った 仮面舞台で降板 聖女のマリッジ・ブルー 人魚の弔い 黴のように這いつくばってごらんなさい |